潜水服は蝶の夢を見る
【LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON/THE DIVING BELL AND THE BUTTERFLY】
2008/02/09公開
製作国:フランス/アメリカ
監督:ジュリアン・シュナーベル
出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、アンヌ・コンシニ、パトリック・シェネ、ニエル・アレストリュプ
ぼくは生きている。話せず、身体は動かせないが、
確実に生きている。
ジャン=ドミニク・ボビー
ELLE編集長、42歳、子供3人の父親。
ある日倒れ、身体の自由を失った。
そして左目の瞬きだけで語り始める。
蝶のように飛び立つ想像力と記憶で──。
+あらすじ+
昏睡(こんすい)状態から目覚めたものの、左目のまぶた以外を動かすことができないエル誌編集長ジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)。意識ははっきりしているにもかかわらず言葉を発することができない彼に、言語療法士のアンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)はまばたきでコミュニケーションを取る方法を教える。(シネマトゥデイより)
+感想+
42歳の若さで脳梗塞で倒れ、左目のまぶた以外は自由がきかなくなってしまったジャン=ドミニック・ボビーの自伝小説の映画化。監督は「夜になるまえに」のジュリアン・シュナーベル。夜に〜はジョニーが出てるからという理由だけでなんとも失礼な見方をしたのですが、独特の雰囲気のある作品でしたね。
実話なんですよねぇ。以前アンビリバボーで見ましたよ。あの時は周りの人目線からで感動ものだったかと思います。こちらは本人目線からお話が進みます。映像も歪んだりぼけたりとなかなかリアルでしたね。すごい感動作なのかと思ったら、意外と淡々としながらもじっくり見せる内容でした。
意識ははっきりしていて、記憶もしっかりしているのに・・・それを伝えることができない絶望感は計り知れないものだと思います。しかし、病気をあつかったとても重い内容でしたけれど、暗い展開ではなく前向きなそしてあたたかい素敵な作品でした。
最初はこのタイトルに?だったんですが、観ていくと潜水服の意味や蝶の意味も理解できました。めずらしく良い邦題だったんじゃないでしょうか。
病は突然なんですね。まだ若いのに脳梗塞・・・。日本でもよく聞く病名。親戚にも同じような病気の人がいました。決して他人事な感じじゃないんですよね。
こちらの主人公は後遺症が重く、身体全体の自由を奪われてしまう“ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)”となってしまい、左目の瞬きだけがコミュニケーションを取れる唯一の方法。その後に20万回の瞬きでつづった自伝が出版されることになるのです。
主人公も大変だったと思いますが、それを代筆した編集者のクロードも大変ですよねぇ。一文字を表現するのにもアルファベットを並べていかなきゃいけない。ひとつの単語を表現するにもかなりの時間がかかるというのに、一冊の本にまとめるなんてなんという根気強さでしょうか。とにかくすごい!としか言いようがありませんね。
でも、それがメインなのかと思うとちょっと違ってて、どちらかというと人間性を重視した感じになってたのが良いです。ジャン=ドミニク・ボビーを演じたマチュー・アマルリックの熱演とも言うべき演技は素晴らしいですね。途中、回想シーンはあるものの殆どが寝たきりの状態ですから。そんな中で、目だけの演技。それと本人が語る心の声が、時には皮肉っぽかったり、時にはユーモアがあったりと楽しませてくれました。
そのほか支える人たちも良かったのですが、もうひとつ印象的なのが、父から息子への電話のシーンです。病床の息子の所に行きたいが階段を下りるのもままならないくらい足が弱ってるし、息子の方は返事をしたいが声すらだせない悲しさ・・・あのシーンは泣けましたよ。父と息子のお話には弱いのだー。地味だけど素敵な作品でした。
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この記事へのコメント
とても印象深い作品です。
この主人公の生きようとする力に驚き、
そして、その周りの人の愛が素晴らしかったぁ・・
私もお父さんとの電話のシーン、涙が止まりませんでした・・・
でも、作品全体としてお涙頂戴じゃないところも良いんですよね(^^)
ところで今日はバトンを持ってきました。よろしければ受け取ってやってください。
こんにちは☆
主人公の生き方がとても印象に残りますね。
お父さんとのシーンは一番泣けました。
お涙頂戴じゃないところがいいですよね。
本当にアカデミー賞に値する作品ですよね。製作がフランスとアメリカだからかなぁ^^;
>映画好きとしては見ておくべき映画だと思いましたよ。
確かに!こちらでは劇場公開されなかったのが悔やまれます・・・
バトンですか〜おじゃまさせていただきますね。
私もアンビリバボーのドキュメンタリーも観たかったです〜。
そういえばおすぎさんのそんなセリフの予告編ありましたねー。おずきさんの進める作品と好みが違うので流してました(笑)
これは合ってたようです〜
アンビリバボーの方も良かったですよ。結構前だったと思うんですが、とても印象に残ってますね。
おっしゃる通り、絶望的な状況の、それも病気を厚かった映画だったですが、暗い展開にならず前向きでしたよね〜。そうそう、温かな気持ちにもなれたし。あの状況で家族のこと、友人のことに考えの範囲が及ぶことにも、すごいなぁ、と思ったし、私もあの父親との電話のシーンが泣けました〜。いい作品でしたよね。
そうなんです、ずいぶん前に放送されてました。あちらはあちらで良かったですよ。
お話の設定はかなり重いものでしたが、暗くならないのが良かったですよね。
父親との電話のシーンは思い出すだけでウルッときますよ。本当に良い作品でしたね。
ハリウッド的な「ほら泣け!」な作品ではなくじんわり
感動する作品ですね、実話だし本が元になってるとはいえ
彼がどういう闘病生活をしていたのかわかるよね
彼のあの状態になっても忘れないユーモアとスケベ心には
脱帽です。
こんばんは♪
そうそういかにも泣かせような感じじゃなかったのが良かったですね。
実話ものは作りすぎちゃってかえって泣けなかったすることもありますが、こちらは見終わった後にジーンとくる内容でした。









