
『UNITED 93』
公開:2006/08/12(08/16)
監督:ポール・グリーングラス
出演:コリー・ジョンソン、タラ・ヒューゴ、シェエン・ジャクソン、ジョン・ロスマン
☆story☆
2001年9月11日、アメリカ国内の空港を飛び立った旅客機4機が、ほぼ同時にハイジャックされる。うち2機はワールド・トレード・センターに、もう1機は国防総省ペンタゴンに激突炎上した。しかし残る1機、乗客40人を乗せたユナイテッド航空93便は、なぜかターゲットに到達することなく、ペンシルヴェニア州に墜落した。本作はこのユナイテッド航空93便に焦点を当て、家族との電話で自らの運命を悟った乗客たちが乗る機内での様子や、テロの事実に混乱しながらも被害を最小限に食い止めようと奔走する地上の航空関係者たちの緊迫のやり取りを極限の臨場感で描き出す衝撃のノンフィクション・サスペンス。
2001年9月11日――
4機の旅客機がハイジャックされた。
3機はターゲットに到達。
これは、その4機目の物語である。
映画は単なる娯楽ではない・・・ ワイドショー番組の映画紹介での監督の言葉。
ついに観てしまいました。やはりちゃんと知っておきたいから観ておくべきかなと。
5年前の出来事ですがまだ鮮明にあの衝撃映像は覚えています。
『救命病棟24時』の最終回に涙して良かったね〜と母親と話してそのままテレビを付けていたら、ニュース速報が!最初は事態を把握できずにチャンネルを替えていくと世界貿易センタービルから煙りがでているじゃないですか。誰もがこれは映画じゃないよね?と思ったハズ。そして中継を見ていると右側から旅客機が飛んできました。なんでこんなところを飛んでいるのと思いつつ2機目が激突。中継の日本側のアナウンサーも“今飛行機が突っ込みましたが・・・”中継側のヘリは2機目の激突を知らずに“えっ???”お互い何だかわからない、そんなやりとりをしてたのが記憶に残ってます。
今回は4機目がペンシルベニア州に墜落したものです。
はっきり言って感想なんて書いちゃいけないような気がしますけどね。
実話をもとにした作品は観てますが、これほど鳥肌の立つ作品はないですね。
観る前から衝撃のラストを知っているのにもかかわらず、最初から最後まで緊張の連続でした。
出演者は無名の俳優さんたちなのでへんな先入観もありません。
管制官や軍関係者の一部は実際にその場にいた人が演じているそうで、とてもリアルなものになってます。
ワイドショーでも紹介されてましたが、管制官の方はセリフなんて覚える必要がない。すべて覚えている・・・でした。
実際、管制センターなどの無線の混雑や動揺した姿もとても演技とは思えないほどのリアルさ。
乗客役の方々は台本もなく即興的な演技を求められ、いつ誰がトイレに行くか、周りの人たちが何をするかは全然わからない状態だったらしいですしね。
これって非常に難しい演技なのに、実際に乗り合わせてしまったかのようにリアルな演技でした。
監督や製作スタッフの遺族への入念な取材を元に完成させた作品ですが、犠牲になった方以外の人が知る上ではこれがすべてなのかなぁと思います。
遺族の方もよくぞここまで話してくれたと驚きです。反対もあっただろうなぁ。
ドキュメンタリーのような手持ちのカメラのブレる映像は、一瞬でも緊張をやわらげることなく流れていきます。
ハイジャックされてから乗客一人ひとりが家族へ電話をかけるシーン、客室乗務員や乗客の機内の様子を知らせる電話・・・この電話があったからこそユナイテッド航空93便の中で起こった出来事を知ることができました。
死を覚悟したにもかかわらず、最後まで諦めることなく勇敢にテロリストたちに立ち向かった乗客の方々の姿は、映画を通してですが忘れられないものとなりました。
ラストのブラックアウトの瞬間は言葉もでませんね。
その後しばらく立てなかった人も結構いました。
エンドロールもいつもはボーと見ているんですが、乗客名などが流れたりして何ともいえない気持ちです。
先日のイギリスでのテロ未遂事件の時には、私のいとこも旅行でイギリスから帰るところでした。もし、もし東京にも目が向けられていていたらと思うとゾッとしますね。他人事ではないですよ。








この作品。こういった悲劇を二度と繰り返してはいけないと強く思うと同時に、こんな状況下でも最後まで生きようとした乗客の行動には心打たれてしまいました。
結末は分かりきっているのに、凄い助けたいとも思いましたし、乗客が家族に電話で愛を告げるシーンの一つ一つの重みに言葉が出ませんでした。
イギリスのヒースロー空港での事態をニュースで知り、まだこの恐怖感は終わらないのかと悲しみを覚えます。
エンドロールも立ち上がれなかったですね。